池田町5月度 月次報告書
平成22年6月8日
緑のふるさと協力隊 丸石 純一
5月のまとめ
5月は田植え一色でした。また自分自身も畑を始めることができ、いよいよ夏の準備という感じがしてきました。田んぼは公社から、役場の前の田んぼの管理を任してもらうことができ、また、畑は、公社のハウスの横を貸してもらい、こっぽい屋を視野にいれた栽培をすることになりました。
また、様々な人との関わりも一気に増えました。なかなか自由に動くタイミングは無いのですが、みたことある!という人は確実に増えていってます。それと同時に、田んぼや畑を見るときも、性格ってでるんんだなぁと関心しながらみれるようになってきました。もちろん、それは、ゆうき・げんき認定の時や知ってる方が田んぼに居る時に限られますが。
その為今月は、畑や田んぼを見る目が大きく変わった月になりました。
My 田んぼ 畑
役場の町長室から一番見晴らしがよい田んぼを公社から自己管理用として任されました。
荒起し、代掻き、20日には田植えを経験しさらには、水の管理までしています。全くもって水の駆け引きなるものが分からず、しばらくは、見よう見まねでやっていました。今ではその真似も大分板についたのか、落ち着いた目で田んぼを眺めることができます。
畑は、公社の近くのハウスの端っこと、池田中学校のテニスコートの裏で、計30種類以上の植物を栽培しています。今のところ、まだまだ順調にそだっていますが、虫に全滅させれられるだろうという声が、日々きこえてきます。
また5月末には、土のつかない新鮮な野菜作りということを勝手にコンセプトにして、水耕栽培の実験を公社ではじめました。
実際管理をしてみると、体験とは違い、わからないことだらけ、自信をもって判断できないことだらけだなと感じます。理論や理屈では分かっていても、ホントにいいのかな?と最後に後押しするのは経験なんだなぁと実感しました。
グランドカバー
グランドカバーと草刈りの実験を開始しました。グランドカバーとは田んぼの畦に芝を貼り付け、草刈りという重労働を無くそうという計画です。草刈り実験とは、草を刈る回数を変えてみたり、米酢や木酢液で、いかに効率より、草刈りの回数を年間通して減らすかという実験です。これらは1年ですぐ結果の得られるものではないので、ちょこちょこ、池田に戻ってくる要因の一つになりそうな気がします。個人的には、ここに、刈るときの草の高さの実験を入れてほしかったなぁと思いました。
少し気になって昔、草刈りの無い時代の人たちに話を聞くと、緑肥として雑草は取り合いだったとか、畦には、大豆を植えていたとか面白い話を聞くことが出来ました。なんでこの実験をしなければならなくなったのか?この背景にはなにがあるのかをもっと見極めていきたいなぁと思いました。
カラス
カラスに襲われました。クチボソカラスだと思います。ハウスみかんが。若杉さんに農協で買ってもらって、まだ、一つしか食べてない甘いハウスみかんが、カラスに襲われました・・・。そもそもの原因は、自転車のカゴにいれたまま放置したこと。一晩でそれをみつけ、食い散らかしたカラスの頭のよさには感動すらおぼえました。さらに、その食い散らかしたもの後片付けしたものを外に放置していたら、またカラスに襲われました・・・もう好きにしてくれ。
ただ、ホントに勉強になりました。カラスがどれだけ、農業において害鳥扱いされるのかがはっきりと分かりました。この経験をミカン3つで買えたのだと思ったら安い安い。
田植え
いわずもがなかもしれませんが、田植えが2週間強続きました。公社で管理している田んぼは10丁程度。しかも条件が悪いものばかり。条件が悪いとは・・・機械が入りにくい、水を引きづらい、盤から水がもれてるなど。条件の良い田んぼというのを今回はあまりみてないのでわかりませんが、何かしらダメな要素をもっているのは足を運ぶとよくわかりました。この辺りでは5月中に田んぼを終わらそうという殺気立った雰囲気が後半になると感じることができました。そして何より、まだ、田植えをしていない田んぼをみてみんなが心配するという不思議な会話も耳にしました。いつになったらやるんだ?どうなってるんだ?機械が大きいからやりだしたらすぐだよ!みたいな。
そんな会話を毎日聞いたりしてると、不思議と自分自身も、田んぼをそんな目でみるようになり、何してんだ!?大丈夫なのかなぁという心配にかられていました。
ゆうきげんき認定
2回目のゆうき・げんき認定1回目ではわからないことだらけだったけど、少し分かるようになりました。でも、ピーマンとししとうの違いはわかりませんが・・・・
色々な畑をみるということはホントに幸せなことだなぁと感じました。おばちゃん達は、他の人の畑なんてみれないわ!と仰っていました。トウモロコシ一つとっても、色んな作り方があるのに、ちゃんとできてるってのが面白くて不思議でたくさん疑問に思うことがありました。
ただ、佐飛さんや若杉さんの言葉で農業でやってる行為には一つ一つ意味がある!という言葉がすごく心に残ってます。だれでも慣例で農業をやることはできるかもしれないけど、何故、どうしてをどこまで逆のぼって話せるかが、重要なんだなと感じました。
接ぎ木
接ぎ木のやり方を詳しく知ろうと思った良い機会がありました。それは、キュウリとカボチャが接ぎ木で強くなると聞いたからです。 別に接ぎ木なんかしなくても、キュウリは育つと聞いたのですが、接ぎ木をすると味が落ちると聞いたため、接ぎ木をしたキュウリと、してないキュウリの味比べをしてみたいと思い、実験をすることにしました。
やってみると、意外と難しい。何より、本で読んだだけでは、できない。こういった時画像より動画が大変役に立ちました。
公社の横の飯田さんと話していると、接ぎ木なんかやったことがないという話していました。接ぎ木ができるという事は、もしかしたら、栽培技術としてすごく高いのではないかと感じましたが、よくよく考えてみると、そもそも接ぎ木なんかしなくても、キュウリが育つ場所で、無理して接ぎ木なんかしなくてもいいかなぁと思いました。
ただ、どちらにしても、キュウリを栽培することに変わりはないので、両方とも立派に育ってほしいなと思います。6月10日前後に定植予定です。
ほうば飯
福井県にきてはじめて食べたような気がします。ほうば飯に使う材料は、ほうば、藁、きなこ、お米です。作り方も簡単。葉っぱの裏(気孔の数に関係)にきなことお米をくるんで、藁でとめて完成。どこでも持っていけるし、その場で捨てて大丈夫。田植え期にはぴったりの食べ物です。少し耳にした話しによると、昔は無事に田植えを終えたことに対するお祝いのご飯だとか。
毎日毎日、ほうば飯を食べてた記憶があります。ほうば飯は、新ちゃんはあまり好きじゃないらしく、よく恵んでくれました。おかげで冷凍庫にはまだ、ほうば飯が5個ぐらい眠ってます。数個、自分の畑の際においておいたのを今思い出しました。うん、忘れよう。
鉄コーティング
今日は直播の見学に行きました。ファーマーズクラブに珍しいとされる鉄コーティングの機械の試運転がきてた。アメリカでは直播は100%。アジアでは14%、日本では1%の定着率らしい。ホントにこの数字は一体何を物語ってるんだろうか。単純に考えれば、夏の長短に関係ありそうだけど、それだけじゃないような気がするな。もっと、深いとこで、達成感とかそういった部分につながってそう。
農業にはたくさんの楽を求める動きがあるけど、それを追求していった結果に工場があるんであれば、今みたいに、やりがいがある方がすきだなぁと思いました。
ロールベールラップサイロ
というものを初めて、見ました。しかもあんなにたくさん。重さはなんと、300~400kgぐらい。これを50個近くおばちゃん達が積み易いように場所を移動しました。そもそもサイロっていうのは、牧草を詰め込み発酵させるもの。これが、またすごく臭い。発酵臭なるものがたくさんでたり、なんか汁がもれてたりと・・・(北海道ではこの匂いがクマをおびき寄せてるんじゃないかって話もあるみたいです。)
おばちゃん達は軽トラだけではなく、自家用車でやってきて、積めるか!?とか話してしたぐらいなんで、想像以上の大きさにびっくりしたと思います。軽トラには、リフトで載せましたが、それぞれ自宅に帰ってこのサイロを降ろすのには大変苦労したと思います。
古川さだこさん・といこさんの家にこれを送り届けましたが、そう簡単ではありませんでした。
また、利用方法などもあけると匂いが立ち込めるため、雨の降りそうな日に中身をあけて、匂いを雨に流してもらうというような、工夫をしていました。
公社に佐飛さんがいくつか持ってくる予定があるらしく、家の近くまで匂いがくるんじゃないかと心配です・・・
春の池田学
大本に釣りをしにいってきました。一匹も釣らず、ひたすら、飲み込んだ針を外す作業をしていました。中村養魚場では、多くのサクラマス?がつれていました。ただ、毎回思う事が、わざわざ釣らなくても、放流する前の魚を食べるのが一番てっとり早い気がします。
この日は余った時間や移動時間にかけて辻本さんに山菜について教えていただきました。
また、子どもに、桃太郎と干支の関係を教えてもらったり、池田町には耳岩なるものがあることを教えていただいたりと、勉強になることばかりでした。
ただ、魚釣りの場所が養魚場だったり、餌がいくらだったりと、ところどころで、昔ながらの技なのか?という部分がありました。その辺りをもっと厳密にできたら個人的には面白いのになぁと感じました。さらに時間の関係や、たくさんの内容を詰め込む必要があったのかなぁと思う反面、春とは何かという部分を感じれず、一つ一つの行動が、どういった部分で繋がっているのかがわかりずらかった気がします。
体育祭
下池田の体育祭に参加してきました。老若男女が参加する運動会にははじめて参加し、テレビの中でしかお目にかからない、丸だ切り競争なるものに参加できて大変よい経験ができました。またマラソンや、リレーにも参加し、地元の中学生6人と仲良くなり、池田祭で遊ぼうという勧誘までもらいました。
個人的には、大変楽しむことができましたが、どの程度がんばればよいのか少し悩みどころではありました・・・変に目立つまいと必死でした。
アドベンチャーボート
池田屋が行なっているアドベンチャーボートのスタッフとして参加してきました。池田町のアドベンチャーボートとは2.1kmを30~40かけて下るラフティングのことです。3歳以上であれば、添乗員も一緒に乗らず、家族やカップルだけで楽しめるというところが推しらしいです。
このボートは忙しい時期を除けば、板倉さんと定さん二人だけでまわしてるみたいです。なんというか、もう流れ作業的な感じで大変スムーズにテキパキと動いていました。
ただ、考え方に派閥があるみたいで、ボートが座礁した時や水が溜まった時に、スタッフが直すべきだという考え方と、家族やカップルで直してもらうべきだ(ラフティングの一環)という考え方が存在していて、戸惑うことがありました。できれば、はっきりと方向性をしめしていただきたいなぁと思いました。
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